患者：５０代　女性　マラソンランナー

 

主訴：マラソン大会にむけて練習量を多くしたころから症状が出た。臀部から太もも外側にかけての症状と、時々膝の内側にも痛みを感じるときがある。

 

検査：仰向けで体の歪みや癖を確認。ふくらはぎに浮腫と筋肉の緊張が強く出ている。患側の股関節周囲に強い緊張がある。頚部にも緊張がある。自覚はあるようだ。

 

治療：左臀部の緊張を他動運動ともみほぐしで緩む。太もも外側の緊張も同時にほぐれたので、原因は臀部からきているものと言える。膝痛が残るので太もも前から内側の筋肉に対して触れるタイプの鍼を行い痛みが緩和する。

仕事で頚部の凝りを感じているようなので同時にもみほぐしで緩める。

 

気になったこと：治療院は一生懸命練習をしている人が行くところと思っていたようなので、症状があるときには安心して来院するようにお伝えする。一生懸命練習しているランナーさんにはもちろんのこと、初マラソンを控えたランナーさんでお困りの症状があればすぐに来て相談してほしいと感じた。臀部の緊張には鍼をすることが多いが、患者さんによっては鍼が苦手な方がいるため、刺さない鍼やもみほぐしなど鍼以外の施術もあることをお伝えしたいと感じた。