症例報告 夏風邪 咳、鼻水
患者:30代 男性 ランナー
主訴:咳、鼻水。雨降りの中、LSDを行ったことで疲労の蓄積と冷えが重なったようだ。近々マラソン大会があるため、体のメンテナンスはもちろんのこと、咳や鼻水も回復させたい。
検査:仰向けで体の歪みや癖を確認。膝関節から末端の下肢は左右どちらも良好。やや股関節内旋位になっている。走り方は特に意識するポイントがないようなので、お仕事での使い方や姿勢での疲労が関与しているようだ。
深呼吸をすると咳込む。伏臥位になると鼻水も出ているようだ。疲労を取ること、冷えを緩和することが必要だ。
治療:左股関節周囲の筋肉の緊張が強い。他動運動やもみほぐしで緊張が緩む。夏風邪を引くまでは予定通りの練習を行うことができたようなので、臀部から下肢全体の施術も行う。
咳と鼻水に対しては、刺さない鍼でツボを刺激すると同時にコウケントーの3000-3002で足裏、足甲、膝裏、膝、上背部に当てる。まだ深呼吸すると咳込むため、前胸部に光を当てると咳が落ち着いてきた。施術の効果を持続させるため、足と胸にレインボーテープを貼る。
気になったこと:7月から暑い日が続いているので、冷たい飲食やエアコンをかけながらの睡眠など、体を冷やす場面が多く、それが各症状を引き起こしている方を多く見かける。この時期の温めることは難しいが、温かいスープを飲んだり、湯船に浸かったりすることの重要性をお伝えしなければならないと感じた。また夏風邪の回復傾向時には無理のない運動も体を温める良い選択だということもお伝えしたい。